ブロック工は、コンクリートブロックを積んで塀・擁壁・間仕切りなどを作る専門職です。住宅のブロック塀から、公共工事の大型擁壁まで、幅広い現場で活躍します。この記事では、ブロック工の仕事内容と必要な技能を紹介します。

ブロック工の仕事内容

ブロック工の主な仕事内容を紹介します。現場では、基礎の状態を確認するところから始め、一段ずつ精度を守りながら積み上げていく地道な作業が中心になります。

  • ブロックの積み立て
  • 基礎の確認
  • 配筋の確認
  • モルタルの調合
  • 目地詰め
  • 仕上げ
  • 撤去工事

作業そのものはシンプルに見えますが、ブロックをまっすぐ、そして垂直に積み続けるにはコツと経験が必要です。新人のうちは先輩の手元を見て、モルタルの量や押さえ具合を少しずつ身体で覚えていくことになります。

ブロックの種類

ブロック工が扱う主なブロックを紹介します。用途によって選ぶブロックが変わり、仕上がりの印象や強度も変わってきます。

種類用途
コンクリートブロック塀・間仕切り
化粧ブロックデザイン性
擁壁ブロック土留め
透水ブロック排水性
空洞ブロック一般的な塀
型枠ブロック建物の外壁

最近は意匠性の高い化粧ブロックの注文も増え、住宅の外構で選ばれるケースが目立ちます。ブロックの種類ごとに扱い方や目地の出し方が異なるため、現場に入る前に図面と材料を照らし合わせる準備が欠かせません。

主な工事の種類

ブロック工の主な工事を紹介します。住宅から公共インフラまで、活躍できる現場は幅広く存在します。

  • 住宅のブロック塀
  • 擁壁工事
  • 間仕切り壁
  • 花壇・外構
  • 公共工事の構造物
  • 農業施設

住宅の現場では施主と顔を合わせる機会も多く、完成後に直接感謝の言葉をもらえることがあります。公共工事ではスケールの大きな構造物に関わる機会があり、仕事の種類によってまったく違った充実感を得られる職種です。

必要な技術

ブロック工に必要な主な技術を紹介します。技術のなかには、座学では身につかない感覚的な部分も多く含まれます。

  • 正確な水平・垂直
  • モルタルの調合
  • ブロックの切断
  • 配筋の理解
  • 強度計算の基礎
  • デザイン性

モルタルの固さは、気温や湿度によっても微妙に変わります。季節ごとの調整ができるようになると、一人前の入口に立ったといえるでしょう。配筋の基礎を押さえておくことで、他職種との連携もぐっとスムーズになります。

ブロック塀の基準

ブロック塀には建築基準法で厳しい基準があります。安全に関わる部分だけに、現場での思い込み施工は許されません。

  • 高さ2.2m以下
  • 控え壁の設置
  • 基礎の確保
  • 配筋の確実な施工
  • 地震時の倒壊防止
  • 定期点検の推奨

過去に発生した地震では、ブロック塀の倒壊が大きな事故につながった事例があり、社会全体で安全性への意識が高まっています。一段一段、基本を守って積む姿勢こそが、利用者の命を守る近道であると心に留めておきたいところです。

擁壁工事

擁壁工事の特徴を紹介します。見えなくなる部分の品質が、完成後の安全性を支える仕事です。

  • 土圧に耐える構造
  • 配筋が重要
  • 水抜き孔の設置
  • 基礎の深さ
  • 土質に応じた設計
  • 公共工事での需要

擁壁は完成すると土の中に隠れる部分が多く、後から手直しがしにくいのが難しさです。そのぶん、事前の段取りと、図面どおりに仕上げる丁寧さが、長く残る安心感につながります。

1日の流れ

ブロック工の1日の流れを紹介します。朝の準備から夕方の片付けまで、現場のリズムに沿って動きます。

  • 7:30 朝礼・準備
  • 8:00 現場確認
  • 9:00 ブロック積み
  • 10:00 休憩
  • 12:00 昼食
  • 13:00 午後の積み
  • 15:00 休憩
  • 17:00 片付け・終業

休憩のタイミングがしっかり決まっている現場が多く、体力勝負の仕事でも無理のないペースで働けるのが特徴です。残ったモルタルの処理や資材の確認は、翌日の効率に直結するため、最後の片付けまで気を抜かない姿勢が求められます。

必要な資格

ブロック工に関連する資格を紹介します。現場で必要になる順番を意識して取得していくとよいでしょう。

  • コンクリートブロック工事技能士
  • 職長・安全衛生責任者
  • 玉掛け技能講習
  • 足場の組立等作業主任者
  • 小型移動式クレーン

玉掛けや足場関連の資格は、現場で任される作業の幅を広げる基礎になります。経験を積みながら職長資格を取ると、後輩の指導や段取り役を担えるようになり、キャリアの節目として意識しておきたい資格です。

年収の目安

ブロック工の年収目安を紹介します。地域や会社規模によっても差が出るため、あくまで大まかな目安として参考にしてください。

  • 見習い:年収270〜340万円
  • 一人前:年収370〜460万円
  • 熟練職人:年収430〜530万円
  • 職長クラス:年収480〜600万円
  • 独立:年収550万円〜

独立して外構工事までトータルで請け負えるようになると、仕事の自由度も収入の幅も広がります。目先の金額だけでなく、技術を磨いた先の働き方までイメージしておくと、日々の学びに身が入りやすくなるでしょう。

関連する職種

ブロック工は関連職種との連携もあります。現場では一職種だけで完結することが少なく、他職との呼吸が仕上がりを左右します。

  • 鉄筋工
  • コンクリート工
  • 左官工
  • 造園工
  • エクステリア専門店

特に外構工事では造園やエクステリア業者と一緒に動く機会が多く、庭や植栽との取り合いを理解しておくと打ち合わせが円滑に進みます。職種を超えた協力関係は、現場での信頼と次の仕事のつながりを生んでくれます。

やりがい

ブロック工のやりがいを紹介します。自分の手で作り上げたものが、街の風景として残っていく喜びがあります。

  • 形ある仕事が残る
  • 技術の積み重ね
  • 近隣との関わり
  • 独立のチャンス
  • 多様な現場

住宅街を歩いているときに、昔自分が担当した塀を見つけると、自然と手を止めて眺めたくなるものです。小さな達成感の積み重ねが、この仕事を続ける原動力になっていきます。

苦労する点

苦労する点も紹介します。やりがいの裏側には、身体を使う大変さと現場ならではの難しさがあります。

  • 重いブロックの扱い
  • 屋外作業
  • 天候の影響
  • 精度が求められる
  • モルタルでの手荒れ

夏の直射日光や冬の冷え込みはどうしても体力を奪うため、こまめな水分補給と防寒対策は欠かせません。手荒れについては保護クリームや手袋を活用するなど、自分で対策する習慣をつけておくと長く続けやすくなります。

まとめ

ブロック工は、形ある成果物を作れる職種です。住宅から公共工事まで幅広く活躍でき、独立の道も開けています。手に職をつけたい方におすすめの仕事の1つです。

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